「最新のマイクロソフトの業績をサクッと知りたい!」、今回はこういったご要望に答えるべく、2023年10月24日のマイクロソフトの第1四半期業績を解説します。
動画で内容を確認したい方は、下記の動画をご覧ください。
1.業績のハイライト
マイクロソフトの株価は、四半期の業績と売上の予測が市場の予想を上回ったことを受けて、取引後に最大6%上昇しました。
今期は、営業費用の増加が抑えられた結果、利益が大幅に増加しました。
2.詳細な業績
- 1株あたりの利益(EPS): 予想2.65ドルに対して、結果2.99ドル(〇)
- 売上: 予想545億ドルに対して、結果565.2億ドル(〇)
- 売上成長率(前年同期比):約13%
また、純利益は222.9億ドルとなり、前年同期の175.6億ドルから27%増加しました。
EPSについて、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
EPSとは? EPSを見る際の注意点、投資への活用方法を解説
3.アズールとクラウドビジネスのハイライト
アズールの売上は四半期で28%増加し、マイクロソフトのクラウド関連サービスやサーバー製品を販売するインテリジェント・クラウド部門の売上は242.6億ドルで、市場予想の234.9億ドルを19%上回りました。
アズールの売上の成長は、AI技術の貢献が大きいとされています。
4.その他のビジネスハイライト
インテリジェント・クラウド部門以外の部門の売上については、以下の通りです。
4-1.ビジネス部門の売上
マイクロソフトのオフィス製品を販売するビジネス部門の売上は185.9億ドルで、市場予想の181.9億ドルを13%上回りました。
この部門が販売する製品には、マイクロソフト365やLinkedInが含まれています。
4-2.コンピューティング部門の売上
マイクロソフトの一般消費者向け製品やサービスを提供するコンピューティング部門の売上は136.77億ドルで、市場予想の128.5億ドルを3%上回りました。
この部門が販売する製品には、WindowsやXboxが含まれています。
5.今後の展望
マイクロソフトは、今後もアズールやAI技術の成長が継続していく、との見通しを示しています。
特に、アズール上のAIサービスの貢献が増加すると予測されています。