2024年4月09日の米国株のスイングトレード(数日から数週間で売買を完結させる短期売買)の売買記録、注目の経済ニュース、短期の投資戦略を書いています。
米国株の売買
現物売り
エヌビディア(841.66ドルの下値支持線を下抜けすると予想して、利確)
現物買い
シュルンベルジェ(200日移動平均線付近で反発すると予想して、追加買い。)
アーチキャピタルグループ(21日移動平均線で反発すると予想して、買い)
3月20日のFOMC
利下げが後ずれるとの市場の懸念があった中で、20日のFOMCでは年内3回の利下げの見通しが据え置かれた。
QT(=量的引締め政策)に関しては「引締めのペースを減速することを検討に入った」とのコメントあり、株式にとってはポジティブサプライズとなった
CME FEDWATCHで政策金利に関するマーケット予想の変化を解説(03/29/11:00→04/05/16:00)
現在:政策金利5.25%~5.50%
5月:政策金利を5.25%~5.50%に据え置き(95.8%→90.5%、下降)
6月:政策金利を5.25%~5.50%に据え置き(36.4%→32.9%、下降)、政策金利を利下げ(63.6%→67.1%、上昇)
7月: 政策金利を5.25%~5.50%に据え置き(22.1%→18.6%、下降)、政策金利を利下げ(77.9%→81.4%、上昇)
9月: 政策金利を5.25%~5.50%に据え置き(0%→5.8%、上昇)、政策金利を利下げ(100%→94.2%、下降)
11月: 政策金利を5.25%~5.50%に据え置き(3.5%)、政策金利を利下げ(96.5%)
現在の政策金利は5.25%~5.50%ですが、CME FEDWATCHによると、5月には政策金利を5.25%~5.50%に据え置く予想が95.8%から90.5%へと下降しました。
6月に関しても、据え置きの予想が下降し、一方で利下げの予想が上昇しています。
7月と9月についても、据え置きの予想は下降し、利下げの予想が上昇していることが見られます。
特に、9月には、政策金利を5.25%~5.50%に据え置く予想が0%から5.8%へと上昇し、利下げの予想は100%から94.2%へと下降しました。
また、11月には、政策金利を5.25%~5.50%に据え置く予想が3.5%、利下げの予想が96.5%となっています。
これらの変化は、特に利下げに対する期待が増していることを反映しています。
日米の政策金利差の見通し
今後、日米の政策金利差は縮小していくが、日銀の利上げペースとFRBの利下げペースは、ともに遅く、日米の政策金利差の縮小も緩慢なペースになると予想。
そのため、ドル円は、円安が長期化すると予想。
米国の雇用統計
3月の米国の雇用統計では、平均時給は34.7ドル(前月34.6ドル)で、前月比0.3%増(前月0.2%増)、前年同月比4.1%増(前月4.3%増)だった。
前年比での平均時給の上昇率については、2022年3月(5.6%)から下降傾向にある。
米国の失業率
3月の米国の失業率は、3.8%(前月は3.9%)
2023年9月から2024年2月の8か月は、3.7%から3.9%の範囲で安定している。
米国経済の減速も見られれば、その分利下げのペースも早まると考えられる。
米国のCPI(消費者物価指数)
CPI(消費者物価指数)は、消費者が購入する商品とサービスの価格の変動を示す。
一般的にこの指標が上昇すると、商品とサービスの価格が上昇し、インフレが起こっていると判断される。
2月の米国のCPIは、前年同期比3.2%上昇、CPIの上昇率は2023年6月以降、3%前後で推移しており、横ばい。
変動の大きい食品・エネルギーを除いた、2月の米国のコアCPIは、前年同期比3.8%上昇、コアCPIの上昇率は2022年9月以降、順調に下降している
米国のPPI(生産者物価指数)
2月の米国の生産者物価指数(PPI)は、前年同期比1.6%上昇し、市場予想を上回りました。
また、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIは、前年同期比2.0%上昇し、こちらも市場予想を上回りました。
米国のコア生産者物価指数(コアPPI)の前年同期比推移を見ると、2023年2月の4.4%から2024年2月の2.0%へと、全体的に下降傾向が見られます。
2023年2月には高いインフレ圧力が示されていましたが、その後、着実に低下しています。
特に2023年9月から2024年2月にかけての数値は、2.0%から2.4%の範囲内で比較的安定しており、インフレ圧力の緩和傾向を示しています。
米国のPCE(個人消費支出)
アメリカの2月のPCE=の物価指数は、前年同期比で2.5%上昇しました。
5か月ぶりに前の月より上昇率が拡大して、FRBが目指す2%の物価目標に対して足踏み状態が続いています。
一方、価格変動の大きいエネルギーと食品を除いたコアPCEは前年同期比2.8%の上昇で、前月より0.1ポイント低下しました。
米国の住宅ローン金利
レディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の3月28日発表によると、30年物固定住宅ローン平均金利は6.79%と、前週の6.87%から低下した。
米国の住宅販売成約指数
中古住宅の契約状況を示す2月の中古住宅販売成約指数は、前月比1.6%増、前年比2.2%減となった。
石油、24年は供給不足に
国際エネルギー機関(IEA)は3月14日に2024年の石油需給見通しが前月までの供給過剰から一転して供給不足になるとの予測を示した。
これらの予測は、OPECプラスの一部の国が行っている自主減産が24年末まで続くとのシナリオに基づいたもの。
過去最高水準となる米国やカナダの石油供給でも補いきれないとの見通しを示している。
なお、石油輸出国機構(OPEC)プラスの一部有志国は、自主減産を6月末まで延長することで合意している。
天然ガス 需要は過去最高更新
米エネルギー情報局(EIA)は12日公表の短期エネルギー見通し(STEO)で、2024年は米国の天然ガス生産が減少する一方で、需要が過去最高を更新すると予想した。
生産の減少要因については、天然ガス価格が2月に3年半ぶりの安値を付けたことを受けて複数の生産業者が掘削活動を縮小していることが理由。
同局の予想通りなら、24年は新型コロナウイルス禍で需要が減退した20年以来の生産減となる。
一方で、液化天然ガス(LNG)輸出は24年に123億4000万立方フィート、25年に144億3000万立方フィートに増え、23年に付けた最高水準を更新すると予想している。
短期の投資戦略
・FRBの政策金利の引き下げ見通しが後退し、インフレ銘柄に資金が流れ込んでいるため、素直にその流れに乗る。
米国株のポートフォリオとポジション解消ライン
・アーチ キャピタル グループ(保険株)
ポジション解消ラインは、21日移動平均線。ここを大きく下抜けした場合は、ポジションを解消する。
・アラインテクノロジー(口腔・歯ケア×医療用機器)
ポジション解消ラインは、313.05ドルの下値支持線。ここを終値で下抜けした場合は、ポジションを解消する。
・トップビルド(建築材料×工業株)
ポジション解消ラインは、21日移動平均線。ここを大きく下抜けした場合は、ポジションを解消する。
・ネットフリックス(消費循環)
ポジション解消ラインは、21日移動平均線。ここを大きく下抜けした場合は、ポジションを解消する。
・コインベース(暗号資産×テクノロジー×グロース)
ポジション解消ラインは、21日移動平均線。ここを大きく下抜けした場合は、ポジションを解消する。
・イーライリリー(ヘルスケア)
ポジション解消ラインは、50日移動平均線。ここを大きく下抜けした場合は、ポジションを解消する。
・ダイヤモンドバックエナジー(エネルギー)
ポジション解消ラインは、200.3ドルの下値支持線。ここを終値で下抜けした場合は、ポジションを解消する。
その他、石油や天然ガス価格の動向も踏まえて、ポジション解消を判断。
・シュルンベルジェ(エネルギー)
ポジション解消ラインは、53.17ドルの下値支持線。ここを終値で下抜けした場合は、ポジションを解消する。
その他、石油や天然ガス価格の動向も踏まえて、ポジション解消を判断。
・マリオットインターナショナル(消費循環株)
ポジション解消ラインは、50日移動平均線。ここを大きく下抜けした場合は、ポジションを解消する。
・Iシェアーズ シルバートラストETF(素材)
ポジション解消ラインは、24.17ドルの下値支持線。ここを終値で下抜けした場合は、ポジションを解消する。
信用売り
プロクター&ギャンブル(消費安定株)
ポジション解消ラインは、157.61ドルの上値支持線。ここを終値で上抜けした場合は、ポジションを解消する。