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注目のAI銘柄 SMCI 決算&財務データまとめ

注目のAI銘柄 SMCI

今回は、注目のAI銘柄であるSMCIの最新の決算と財務諸表のデータをまとめます。

米国のカリフォルニア州のサンノゼに本拠を置くSMCIは、データセンター向けサーバーやストレージシステムの設計・製造を主な事業としています。

高性能かつ省電力な製品を提供しており、CPUやGPU、メモリ、ストレージなどの主要部品メーカーと緊密に連携することで、新製品のリリーススケジュールに合わせてタイムリーに最新製品を市場投入する体制を整備しています。

また、クラウドコンピューティング、AI、5G、エッジコンピューティングなど、成長分野向けのサーバーソリューションの提供にも注力しています。

今回は、そんなSMCIを、成長性、効率性、現金の生成能力、財務の安定性、割安性、決算のサプライズ度の6つの観点から総合的に分析・評価します。

基本情報はこちらの表のとおりです。

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株価のチャート

株価のチャートは、こちらのとおりです。

過去1年間の株価は、プラス473.83%となっています。

最新の決算

SMCIは、2024年4月30日に決算を発表しています。

EPSについては、アナリスト予想5.58ドルに対して、結果6.65ドルで、アナリスト予想を上回りました。

四半期の売上高については、アナリスト予想38.6億ドルに対して、結果38.5億ドル、前年同期比約200%増で、アナリスト予想を若干下回りました。

次期四半期のEPSについては、アナリスト予想6.97ドルに対して、結果7.62から8.42ドル、中値8.02ドルでアナリスト予想を大幅に上回りました。

次期四半期の売上高については、アナリスト予想47.3億ドルに対して、結果51から55億ドル、中値53億ドル、前年同期比142.6%増でアナリスト予想を大幅に上回りました。

24年通期の売上高については、アナリスト予想146億ドルに対して、結果147から151億ドル、中値149億ドル、前年比109.2%増でアナリスト予想を上回りました。

経営陣のコメント

CEOのチャールズ・リャン氏は、「現在、SMCIは顧客層を着実に広げており、重要な部品が不足していなければ、当四半期の出荷量はさらに多くなっただろう」とカンファレンスコールで述べました。

また同氏は、AI需要の伸びが今後も長期に渡り続くと見込んでいます。

一方で同社のサプライチェーンは改善が進んでおり、SMCIは空冷式よりも省エネ効果の高い液冷式サーバーの販売に注力していると説明されています。

直近4回分の決算のサプライズ率

EPS

2023年第4四半期から2024年第3四半期までのEPSについては、全ての四半期で、アナリスト予想を上回っています。

アナリスト予想を何パーセント上回ったかを示すサプライズ率については、過去4四半期の平均は13.5%となっています。

売上高

2023年第4四半期から2024年第3四半期までのEPSについては、3つの四半期で、アナリスト予想を上回っています。

アナリスト予想を何パーセント上回ったかを示すサプライズ率については、過去4四半期の平均は3.76%となっています。

EPS

EPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株当たり純利益ともいわれます。

EPSからわかることは、企業の「収益力」と「成長性」の2つです。

数値が高いほど企業の収益力は高いと見ることができます。

また、同じ企業の当期EPSと前期以前のEPSを比較することで、企業が順調に成長しているか判断することもできます。

SMCIのEPSは2022年第3四半期から2024年第3四半期にかけて顕著な成長を遂げ、特に2023年第1四半期の489.7%と2024年第3四半期の308.0%の増加が目立ちます。

成長は一部の四半期で鈍化するものの、全体的には強い上昇トレンドを維持しており、最新の四半期では6.65のEPSを記録しています。

売上高の推移

SMCIの売上高は2023年第1四半期には18億5200万ドルで79.3%の成長を遂げたものの、第3四半期には12億8300万ドルに減少し、マイナス5.3%の成長率を記録しました。

しかし、2024年に入ると売上は再び急上昇し、第3四半期には38億5000万ドルで200.1%の著しい増加を記録しました。

これはSMCIの売上は非常に変動しやすいものの、全体的には成長していることを示しています。

営業利益とは?

営業利益は、企業が本業で稼いだ利益です。

営業利益は売上高から、販売した商品の原価である売上原価と、販売のためのコストである販管費を除くと求めることができます。

営業利益の推移

SMCIの営業利益は、2023年第1四半期には658.6%の高い成長率を記録しましたが、2024年第1四半期には21.4%減少しました。

しかし、その後の四半期では再び成長が見られ、2024年第3四半期には281.8%の成長を達成しました。

これは、SMCIの業績が非常に変動しやすいことを反映しています。

営業利益率とは?

営業利益率は、売上高に占める営業利益の割合を示したものです。

この割合が高いほど、企業の本業の稼ぐ力が強いと判断できます。

営業利益率

SMCIの2023年第4四半期から2024年第3四半期の営業利益率は、2つの四半期で、前年同期の利益率を下回り、利益率は下降傾向にあります。

「利益」は意見、「キャッシュ」は現実

損益計算書(PL)に記載される売上高などの「利益」は、本来であれば来期に立つ売上を、今期の売上として計上することや架空の売上を立てることで、意図的に「利益」を過大に見せること、いわゆる粉飾が可能であり、明らかな粉飾でない限り、このような粉飾を見抜くことは難しいと言われています。

他方、キャッシュフロー計算書(CF)に記載される営業キャッシュフローなどの「キャッシュ」は、実際にどれだけの現金が出入りしたのかを表し、意図的な調整をする余地がありません。

そのため、会計の世界では、『「利益」は意見、「キャッシュ」は現実』、または『キャッシュフローは嘘をつかない』とされています。

また、損益計算書では黒字にも関わらず、倒産してしまう「黒字倒産」の原因は、売上が発生しても、その入金、現金収入が大幅に遅れ、企業が現金不足に陥ることで起こるとされています。

そのため、企業の「利益」だけでなく、企業の「キャッシュ」を確認することが重要です。

営業キャッシュフロー

営業キャッシュフローは、企業の営業活動で得られた現金収入です。

SMCIの営業キャッシュフローは2019年の正の流れから2020年には急減、2021年には顕著な回復を見せましたが、2022年にはさらに大幅なマイナスに転じ、2023年に再び大きく改善しています。

このデータは、SMCIの財務安定性が非常に変動しやすいことを示しています。

営業キャッシュフローマージンとは?

営業キャッシュフローマージンは、売上高に占める営業キャッシュフローの割合を示したものです。

この割合が高いほど、企業が売上から多くの現金収入を得ていることを意味し、現金を稼ぐ能力が高いと判断できます。

なお、「MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法」によると、営業キャッシュフローマージンは、理想として15%から35%程度あると素晴らしいとされています。

営業キャッシュフローマージン

SMCIの営業キャッシュフローマージンは2019年の7.51%から始まり、2020年には-0.90%に低下しました。

2021年に3.46%へ回復するも、2022年にはさらに低下して-8.49%となりました。

しかし、2023年には大幅に改善し、9.32%という過去最高を記録しました。

これはSMCIの営業効率が年によって大きく変動していることを示しています。

アクルアールとは?

アクルアールは、企業が現金収入を伴った質の高い利益をあげているかを判断する指標です。

アクルアールは純利益から営業キャッシュフローを引いた値で計算されます。

アクルアール=純利益(特別損益を除く)ー営業キャッシュフロー

純利益は、全ての収入から全ての支出を除いた利益であり、いわゆる会計上の利益です。

他方、営業キャッシュフローは、企業の営業活動で得られた現金収入です。

例えばA社のように、アクルアールがマイナスの場合、企業が多くの現金を営業活動から生み出し、現金収入が会計上の利益を上回っていることを意味します。これはA社が現金収入を伴う質の高い利益を生み出していることを示します。

逆に、B社のようにアクルアールがプラスの場合は、現金収入が会計上の利益を下回り、現金収入を伴わない質の低い利益を生み出している状況を示しています。

アクルアール

アクルアールの数値は2019年のマイナス1億9200万ドルから始まり、2020年に1億1400万ドルとプラスに転じましたが、2021年には再びマイナス1億100万ドルに戻りました。

特に2022年には7億2600万ドルと大幅にプラスを記録しています。2023年には再びマイナス2億400万ドルとなりました。

自己株式調整済み負債比率とは?

自己株式調整済み負債比率は、企業の抱える負債が、純資産に対して何倍あるのかを示しています。

例えば、自己株式調整済み負債比率が2の場合、企業の負債が純資産の2倍あることを示します。

自己株式調整済み負債比率は、以下の式で求めることができます。
自己株式調整済み負債比率=負債÷(純資産ー自己株式)

この比率が低ければ、純資産に対して負債が少なく、財務が健全であると見なされます。

「史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力」によると、自己株式調整済み負債比率が0.80を下回ることが望ましいとアメリカの著名な投資家である、ウォーレン・バフェットは言います。

自己株式調整済み負債比率

2023年第3四半期の自己株式調整済み負債比率は0.80で、その後0.89まで上昇しましたが、2024年第2四半期には0.76、第3四半期には0.74と改善しました。

SMCIの自己株式調整済み負債比率はバフェットの推奨する0.80を下回る数値に達しており、財務改善が進んでいることが伺えます。

固定長期適合率とは?

固定長期適合率は、企業の固定資産が、純資産と固定負債といった安定した資金で賄えているかどうかを示す指標です。

固定長期適合率は、以下の式で求めることができます。
固定長期適合率=固定資産÷(純資産+固定負債)

一般的に、この比率が100%以下であると、企業の固定資産が安定した資金でまかなえており、会社の財務状況が安定していると判断できます。

固定長期適合率

SMCIの固定長期適合率は2023年第3四半期の22.75%から2024年第3四半期に11.18%へと顕著に低下しています。

この指標が100%以下を維持していることから、企業の固定資産が非常に安定した資金で賄われており、企業の財務状況が非常に安定していることが示されています。

総合評価

それでは、SMCIを、成長性、効率性、現金の生成能力、財務の安定性、割安性、決算のサプライズ度の6つの観点から総合的に分析・評価したいと思いますが、続きの内容については、有料記事となります。

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