安定した収益を求める投資家に朗報です。
三菱HCキャピタルは、業界最高水準の高配当利回り3.91%を誇り、信頼と安心の投資先として注目されています。
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ただ貸すだけじゃない!三菱HCキャピタルのアセットビジネス
きらく:「今日は三菱HCキャピタルについて話しましょう。」
春樹:「三菱HCキャピタルってどんな会社なんですか?」
きらく:「2020年9月に旧・三菱UFJリースと旧・日立キャピタルが経営統合して誕生した、リース業界のトップ級企業です。
そして、2021年4月1日に合併効力が発生して、新しい三菱HCキャピタルがスタートしました。
旧・三菱UFJリースが存続会社で、旧・日立キャピタルは2021年3月30日付で上場廃止になりました。」
大樹:「つまり、二つの大企業が一つになって、さらにパワーアップしたってことか。」
直美:「それで、新しい名前になったのね。」
きらく:「合併後はM&A(合併・買収)を通じて海外展開を加速させています。
リース会社の枠を越えた先進的なアセットビジネスを世界各地で展開し、顧客に新たな価値を提供しています。」
春樹:「アセットビジネスって何ですか?」
きらく:「アセットビジネスは、単なるリースやレンタルにとどまらず、顧客の資産を効率的に管理・運用するビジネスのことだよ。
例えば、航空機や重機のリースだけでなく、それを使った効率的な運用方法の提案も含まれるんだ。」
大樹:「なるほど、ただ物を貸すだけじゃなくて、もっと総合的なサービスを提供してるんですね。」
直美:「それなら、顧客も助かるわね。」
きらく:「その通り。三菱HCキャピタルは、こうした総合的なサービスを提供することで、顧客に新たな価値を提供しているんだ。」
春樹:「それは確かに良さそう。でも、もっと具体的な例が知りたいな。」
きらく:「例えばね、あなたがジャガイモ農家だとするよ。」
大樹:「え、ジャガイモ農家?まあ、いいか。で?」
きらく:「あなたが持っているトラクターを三菱HCキャピタルから借りるだけじゃなく、そのトラクターをどう使えば収穫量が増えるか、効率的な耕し方、さらには最適なジャガイモの保存方法までアドバイスしてくれるんだよ。」
直美:「つまり、ジャガイモの達人になるための全サポートってことね!」
大樹:「わかった。じゃあ次は三菱HCキャピタルに宇宙船を借りて、宇宙ジャガイモの収穫を頼もうかな。」
きらく:「ええと、それは…多分未来の話だけど、君ならやりそうだね。」
春樹:「でも、宇宙ジャガイモってどんな味がするんだろう?」
直美:「それは確かに気になるけど、まずは地球のジャガイモを極めようよ。」
きらく:「そうだね。三菱HCキャピタルのような企業は、顧客のニーズに応じて多様なソリューションを提供することで、ただ物を貸すだけではなく、真のパートナーとしての価値を提供しているんだ。」
大樹:「なるほど、それなら安心してジャガイモ畑を任せられるね。」
高配当利回り3.91%!三菱HCキャピタルで安定収益を狙え
きらく:「さて、今日は三菱HCキャピタルの基本情報について勉強しましょう。まず、株価は1023.5円です。」
春樹:「先生、それって高いの?安いの?」
きらく:「株価だけでは判断できないけど、時価総額を見れば会社の大きさがわかるよ。約1兆5014億円です。」
大樹:「一兆円超えてるって…どんだけ大きい会社なんだよ!」
直美:「一兆円って、どうやって数えるのか想像もつかないわ。」
きらく:「数えるのはやめて、次に進もうか。業種は『その他金融』で、市場区分はプライムだね。」
春樹:「プライムって、なんか高級そうですね。プライムステーキみたいに。」
きらく:「プライム市場は、東京証券取引所の中で最も厳しい基準をクリアした企業が上場してるんだ。つまり、信用度が高いんだよ。」
大樹:「なるほど、信頼性抜群ってわけか。プライムステーキも信頼性高いからな。」
きらく:「次に、PER(株価収益率)は10.9倍です。」
直美:「PERって何?」
きらく:「株価が利益の何倍かを示す指標だよ。10.9倍は株価が利益の10.9倍で取引されていることを意味するんだ。」
春樹:「高いPERってどうなの?」
きらく:「一般的に高いPERは成長期待を示してるけど、あまりに高すぎると投資家が『これ高すぎない?』って思うこともあるんだ。」
大樹:「なるほどね、次はPBR(株価純資産倍率)だね。0.87倍ってどういう意味?」
きらく:「PBRは株価が純資産の何倍かを示す指標で、0.87倍は株価が純資産の87%で取引されていることを意味するよ。」
直美:「ってことは、株価が純資産よりも安いってこと?」
きらく:「その通り。一般的にPBRが1倍以下だと割安とされることが多いんだ。」
春樹:「最後に、配当利回りが3.91%ってどう?」
きらく:「配当利回りは株価に対する配当金の割合を示していて、3.91%は結構高いほうだね。投資家にとっては魅力的な数字だよ。」
大樹:「つまり、三菱HCキャピタルは成長期待もあって、割安感もあるし、配当も高いってことか。」
きらく:「その通り。総合的に見て魅力的な投資先として考えられるポイントが多いね。」
直美:「でも、次は一兆円を数える方法についても教えてほしいな。」
きらく:「それは…数え終わる前に髪が白くなりそうだから、他の方法を探したほうがいいかもね。」
株価パフォーマンス+33.34%!三菱HCキャピタルの上昇が続く
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの株価チャートについて見ていきましょう。この一年間の株価パフォーマンスはプラス33.34%です。」
春樹:「プラス33.34%ってすごいですね。でも、どうやってそれがわかるんですか?」
きらく:「このチャートを見てごらん。去年のこの時期の株価と比べて、現在の株価がどれだけ上がっているかを計算しているんだ。」
きらく:「株価の動きを見ると、去年の7月から急上昇しているのがわかるね。」
春樹:「ほんとだ!」
きらく:「その後、年末にかけて少し下がっているけど、また持ち直しているのが見えるね。」
大樹:「こういう波を見ていると、まるでジェットコースターみたいだな。」
直美:「でも、下がってもまた上がってるから、結構安定している感じがするわ。」
きらく:「その通り。今年の3月から4月にかけてまた少し上下しているけど、総じて見ると上昇傾向が続いているね。」
春樹:「なるほど、こうやって全体の流れを見ると、安心して投資できそうですね。」
きらく:「うん。投資の判断は慎重に、そして、こうしたチャートを見ることは大切だよ。」
4期連続増益!安定成長を続ける三菱HCキャピタルの最新決算
2024年3月期決算の詳細
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの最新の決算発表について話しましょう。」
春樹:「5月15日に発表された2024年3月期決算ですね。」
きらく:「その通り。2024年3月期の連結最終利益は、前期比6.5%増の1238億円になったんだ。
そして、2025年3月期も前期比9.0%増の1350億円に伸びる見込みで、4期連続で過去最高益を更新する見通しだよ。」
増益と配当の増加
大樹:「4期連続増益ってすごいですね!」
直美:「それに、配当も増えるんですね?」
きらく:「そうだね。今期の年間配当は前期比3円増の40円に増配する方針だよ。」
春樹:「投資家にとっては嬉しいニュースですね」
大樹:「ってことは、今年もお祝いパーティーか!毎年ケーキが食べられるって最高だな。」
きらく:「お祝いするのはいいけど、ケーキの食べ過ぎには注意してね。」
直美:「でも、配当でケーキ代くらいは出るわね。」
1-3月期の実績
きらく:「さらに、直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結最終利益は、前年同期比42.7%増の432億円に拡大したんだ。
そして、売上営業利益率も前年同期の6.7%から8.5%に改善したよ。」
大樹:「売上営業利益率が上がるってことは、効率よく儲けてるってことですね。会社もダイエット成功って感じかな。」
直美:「本当にすごい成績ですね。私も効率よくダイエットできたらいいのに。」
きらく:「その通り。三菱HCキャピタルはこれからも成長を続ける見通しだから、注目していこう。」
三菱HCキャピタル、過去最高益を達成!76億円の増益の秘密
純利益の増加
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの2024年3月期の業績のハイライトについて話しましょう。」
春樹:「純利益が前期比で76億円も増えたって本当ですか?」
きらく:「その通り。2024年3月期の純利益は前期比76億円増益の1,238億円になったんだ。
期初予想を上回り、過去最高益を更新したよ。」
契約実行高とROA・ROEの詳細
大樹:「過去最高益ってすごいですね。何がそんなにうまくいったんですか?」
きらく:「いくつかの要因があるんだ。まず、契約実行高は前期比で4,113億円増加して、3兆519億円になった。
特に航空事業や不動産事業で新規実行が増加したんだ。」
直美:「航空事業が大きく貢献したのね。」
きらく:「そうだね。そしてROA(総資産利益率)は期初予想通りの1.1%、ROE(自己資本利益率)は為替換算レートの円安推移の影響で期初予想をわずかに下回る7.7%だったんだ。」
春樹:「ROAとROEって何ですか?」
きらく:「ROAは企業がどれだけ効率よく資産を使って利益を上げているかを示す指標で、ROEは株主が投資したお金がどれだけ効率よく使われているかを示す指標なんだ。」
前期比増減要因
大樹:「なるほど、どちらも重要な指標なんですね。」
きらく:「そして、純利益の前期比増減要因を見ていこう。期初計画外の減損などの計上や海外地域(特に米州事業)で貸倒関連費用が増加したんだけど、航空事業を中心とした事業の伸長、大口アセット売却益や政策保有株式の売却益の計上によって、前期比で76億円、つまり6.5%増益になったんだ。」
直美:「いろいろな要因が絡んでるんですね。でも、全体としてはプラスってことですね。」
きらく:「その通り。全体的に見ると、非常に好調な結果だったと言えるね。」
大樹:「了解!じゃあ次のケーキは何味にしようかな。」
春樹:「やっぱりチョコレートでしょ。」
直美:「それなら、私はストロベリーがいいわ。」
きらく:「決算の話からケーキの話に…まあ、それも楽しいね。」
2024年3月期の各セグメントの動向
①持続的な成長を示すベース利益増加!カスタマーソリューションセグメント
きらく:「今日は三菱HCキャピタルのカスタマーソリューションセグメントの2024年3月期業績について見ていきましょう。」
きらく:「まず、売上総利益について説明するよ。
ベース利益は増加したんだけど、前期に計上した不動産リースに係る大口売却益が無くなったから、前期比で減益になったんだ。」
大樹:「なるほど、大きな売却益が無くなったから利益が減ったってことか。」
直美:「一回大きく儲けたけど、今回はそれがなかったって感じね。」
きらく:「その通り。
そしてセグメント利益についてだけど、貸倒関連費用が増加したり、前期に計上した営業外収益(受取保険金)が無くなったりしたんだ。
でも、政策保有株式などの売却益が増加したから、前期比では横ばいになったんだ。」
春樹:「貸倒関連費用って、何ですか?」
きらく:「貸倒関連費用は、貸したお金が回収できなくなったときの費用だよ。」
大樹:「なるほど、貸したお金が戻ってこなかったんですね。でも、株式の売却益が増えたから、全体的には影響が少なかったんですね。」
きらく:「その通り。
最後に、セグメント資産残高についてだけど、首都圏リースとディー・エフ・エル・リースの株式譲渡によって、連結から外れた影響で前期末比で減少したんだ。」
直美:「つまり、いくつかの資産を手放したから全体の資産が減ったってことですね。」
春樹:「全部まとめると、利益が減ったけど、大きな売却益がなくなったからだし、貸倒関連費用が増えたけど、株の売却益があったから大丈夫だった。
そして、資産は手放したものがあったから減ったってことですね。」
②効率的な再編で収益増加!海外地域セグメント
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの海外地域セグメントの2024年3月期業績について話しましょう。」
きらく:「まず、売上総利益から見ていこう。
米州子会社の再編に伴う決算取込期間の調整による増益効果や、前期に欧州で計上した一時的な費用が無くなったことで、前期比で増益になったんだ。」
大樹:「つまり、欧州での出費が減ったから利益が増えたってことか。」
きらく:「次に、経常利益について。
米州ではコロナ禍で好調だった運送セクターの市況が悪化して、貸倒関連費用が増加したことで前期比で減益となったんだ。」
春樹:「コロナ禍で運送が好調だったのに、市況が悪化したんですか?」
きらく:「そうなんだ。
パンデミックの影響で一時的に需要が高まったけど、その後は落ち着いてしまったんだね。」
大樹:「運送は波があるんだな。」
きらく:「そして、セグメント利益については、経常利益の減少に加え、前期に欧州で計上した有価証券評価益が無くなったことで、前期比で減益となったんだ。」
直美:「経常利益が減って、さらに欧州での収益も減ったから、全体的にマイナスになっちゃったのね。」
きらく:「その通り。では、補足として事業の概況についても見ていこう。」
きらく:「まず欧州。
コンシューマーファイナンス事業では、市場金利が安定してきたことで顧客へのコスト転嫁が進み、収益性が改善しつつあるんだ。
市場金利が安定的に推移すれば、今後も収益が改善する見通しだよ。」
大樹:「安定するのは良いことだね。」
きらく:「ビークルソリューション事業では、半導体不足などのサプライチェーン問題が改善されて、新車の供給が回復傾向にあるんだ。
これが新規案件の増加に繋がっているんだよ。」
直美:「車の新しい案件が増えるのは良いニュースね。」
きらく:「次に米州について。主力取り扱い物件である商用トラックについて、運送セクターの運賃下落があって、顧客である運送業者の財務状況が悪化しているんだ。
でも、2024年後半には運賃が前年同期比でプラスに転じる見通しだよ。」
春樹:「運賃が上がるのは良いことですね。」
きらく:「そうだね。全体的に見ると、課題もあるけど、改善の兆しも見えてきているんだ。」
③持続成長の鍵!保有電源量拡大で安定供給を目指す環境エネルギーセグメント
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの環境エネルギーセグメントの2024年3月期業績について話しましょう。」
きらく:「まず、売上総利益から見ていこう。アセット売却益は増加したんだけど、国内の太陽光発電案件で減損損失を計上したんだ。
それに加えて、一部のインフラ案件で一過性の費用がかかったり、子会社再編による決算取込期間の調整でベース利益が減少したりして、前期比で減益になったんだ。」
大樹:「つまり、いろいろなコストがかかっちゃったってことか。」
きらく:「その通り。そしてセグメント利益についてだけど、税金費用が減少したんだけど、売上総利益や持分法投資利益の減少、前期に計上したインフラ案件での持分売却益が無くなったことで、前期比で減益となったんだ。」
春樹:「税金が減ったのに利益が減ったって、なんか損した気分ですね。」
きらく:「そうだね。でも、税金が減ったのは良いことなんだけど、他の要素が響いたんだ。」
大樹:「じゃあ、今後の方針はどうなってるんですか?」
きらく:「今後の方針についても見ていこう。まず国内では、保有電源量を拡大して安定的な電力供給を目指しているんだ。2032年3期末には持分出力数を約2.5GWにするのが目標だよ。」
春樹:「持分出力数って何ですか?」
きらく:「持分出力数は、三菱HCキャピタルが保有する電力供給能力のことだよ。つまり、どれだけの電力を生産できるかを示しているんだ。」
直美:「電力供給を増やすのは大事なことですね。」
きらく:「その通り。そして海外では、開発機能の強化などにより事業展開を加速させる計画だよ。」
春樹:「海外でも積極的に展開していくんですね。すごいなあ。」
④市場回復と新規案件で好調!三菱HCキャピタルの航空セグメント
きらく:「次は三菱HCキャピタルの航空セグメントの2024年3月期業績について話しましょう。」
きらく:「まず、売上総利益から見ていこう。
市場回復や新規資産の積上げ、エンジンの稼働率向上によるリース料収入の増加、減損損失の減少などにより、前期比で増益になったんだ。」
大樹:「つまり、飛行機がいっぱい飛んでリース料が増えたってことか。」
直美:「それに、コストも減ったから利益が増えたのね。」
きらく:「その通り。そしてセグメント利益についてだけど、売上総利益の増加に加えて、貸倒引当金の大口戻入の計上、同社が保有する航空機リース取引に係る為替評価損の減少などにより、前期比で増益となったんだ。」
春樹:「貸倒引当金の大口戻入って、どういうことですか?」
きらく:「貸倒引当金の大口戻入というのは、以前に貸倒れを見越して積み立てていたお金が不要になって、戻ってきたということだよ。」
大樹:「つまり、リスクが減ってお金が戻ってきたってことか。良いニュースだね。」
直美:「為替評価損が減ったのも大きいですね。」
きらく:「その通り。最後に、セグメント資産残高についても見ていこう。航空機リースおよびエンジンリース案件の新規実行や為替影響などにより、前期末比で増加しているんだ。」
春樹:「資産が増えるのは良いことですね!」
きらく:「そうだね。航空セグメントは、市場の回復や新規案件の増加などで非常に好調だということがわかるね。」
⑤慎重な投資でリスク管理徹底!三菱HCキャピタルのロジスティクスセグメント
セグメント利益の増加
きらく:「今日は三菱HCキャピタルのロジスティクスセグメントの2024年3月期業績について話しましょう。」
春樹:「ロジスティクスって、物流のことですね。どんな業績だったんですか?」
きらく:「セグメント利益は、市況に過熱感のあった海上コンテナのリース稼働率が正常化したことでリース料収入は減少したんだけど、アセット売却益、主に船舶の売却益が増加したことで、前期比で増益になったんだ。」
大樹:「リース料が減ったけど、船を売って儲けたってことか。」
直美:「なるほど、船舶の売却が大きな影響を与えたんですね。」
契約実行高の詳細
きらく:「次に契約実行高について見てみよう。市況を踏まえて海上コンテナの新規投資を抑制したことで、契約実行高は前期比で減少したんだ。」
春樹:「投資を抑えるって、慎重にやってるんですね。」
きらく:「そうだね。市況が過熱している時は、無理に投資を増やすよりも慎重に対応することが大切なんだ。」
セグメント資産残高の変動
大樹:「資産残高はどうだったんですか?」
きらく:「セグメント資産残高は、契約実行高の減少や船舶の売却があったものの、為替影響によって前期末比で増加したんだ。」
直美:「為替の影響もあるんですね。全体的にどういう感じですか?」
きらく:「全体として、リース料収入の減少はあったけど、船舶の売却益がそれを上回る増益をもたらした形だね。そして、為替影響も資産残高にプラスの影響を与えたんだ。」
⑥新規投資で資産基盤強化!三菱HCキャピタルの不動産セグメント
売上総利益と経常利益の詳細
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの不動産セグメントの2024年3月期業績について話しましょう。」
春樹:「不動産セグメントって、大きなビジネスですね。どんな業績だったんですか?」
きらく:「まず、売上総利益から見ていこう。アセット売却益は増加したんだけど、米国不動産市場の悪化を背景とした時価評価損の計上や、ダイヤモンドアセットファイナンスの連結除外によるベース利益の減少があって、前期比で減益になったんだ。」
大樹:「時価評価損って何ですか?」
きらく:「時価評価損は投資先の市場価値が下がった時に計上する損失のことだよ。減損とは違って、アセット関連損益には含まれないんだ。」
セグメント利益の増減要因
直美:「なるほど、だから売上総利益が減ったんですね。」
きらく:「そうだね。でも経常利益は、貸倒関連費用の減少などで前期比増益になったんだ。
そしてセグメント利益は、経常利益の増加とセンターポイント・ディベロップメントの完全子会社化に伴う特別利益の計上があったんだけど、税金費用の増加などで前期比減益になったんだ。」
春樹:「特別利益って何ですか?」
きらく:「特別利益は、通常の営業活動以外で得た利益のことだよ。この場合、センターポイント・ディベロップメントの完全子会社化によるものだね。」
セグメント資産残高の変動
大樹:「セグメント資産残高はどうだったんですか?」
きらく:「セグメント資産残高は、センターポイント・ディベロップメントの完全子会社化や、投資事業やファイナンス事業の新規実行の増加などで前期末比で増加したんだ。」
直美:「新しい投資やファイナンスが増えたんですね。全体的にどんな感じですか?」
きらく:「全体として、売上総利益は減少したけど、経常利益の増加や特別利益の計上があって、プラスとマイナスの要因が混ざっている状態だね。」
⑦事業効率化で次の成長へ!三菱HCキャピタルのモビリティセグメント
各段階利益の減益要因
きらく:「今日は三菱HCキャピタルのモビリティセグメントの2024年3月期業績について話しましょう。」
春樹:「モビリティセグメントって、車関係のビジネスですよね。どんな業績だったんですか?」
きらく:「各段階利益において、子会社再編に伴い三菱HCキャピタルオートリースを連結除外した影響などにより、前期比で減益となったんだ。」
大樹:「連結除外ってどういうことですか?」
きらく:「連結除外というのは、グループ会社としての連結決算から外れることを指すんだよ。これにより、業績に直接的な影響が出ることがあるんだ。」
契約実行高とセグメント資産の詳細
直美:「それで契約実行高も減ったんですね。」
きらく:「その通り。契約実行高は三菱HCキャピタルオートリースの連結除外の影響などにより、前期比で減少したんだ。」
春樹:「じゃあ、セグメント資産はどうだったんですか?」
きらく:「セグメント資産は前期に新設したタイにおけるオートリース事業会社への事業移管などにより、前期末比で増加したんだ。」
大樹:「なるほど、新しい事業が加わったんですね。」
きらく:「その通り。全体としては、連結除外や事業移管の影響で利益が減少したけど、新しい事業の追加で資産は増加しているんだ。」
投資家リターン増加!26期連続増配を見込む 25年3月期の見通し
業績予想のポイント
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの2025年3月期の業績見通しについて話しましょう。」
春樹:「2025年3月期の純利益はどうなるんですか?」
きらく:「2025年3月期の純利益は111億円、前期比9%増益の1,350億円を予想しているんだ。
前期に計上した特別利益の反動減はあるものの、航空事業をはじめとした各事業の伸長や前期に計上した大口損失の剥落などにより、増益が見込まれているよ。」
大樹:「それは期待が持てますね。」
直美:「ROAとROEの予想はどうですか?」
きらく:「2025年3月期のROAは前期比0.1ポイント上昇の1.2%、ROEは前期比0.3ポイント上昇の8.0%を見込んでいるよ。」
配当の増加
春樹:「配当も増えるんですか?」
きらく:「その通り。1株当たり年間配当金は、26期連続増配となる前期比3円増配の40円(中間:20円、期末:20円)で、配当性向は42.5%を予想しているよ。」
純利益の前期比増減要因
大樹:「純利益の前期比での増減要因について教えてください。」
きらく:「まず、インカムゲインは419億円増加する見込みだよ。これは航空事業や環境エネルギー事業、カスタマーソリューションを中心とした事業伸長、そして米国不動産事業における損失の減少によるものだよ。」
直美:「アセット関連損益はどうですか?」
きらく:「アセット関連損益は95億円増加する見込みだね。これは航空事業におけるアセット売却益の増加や、環境エネルギー事業において前期に計上した減損損失の剥落、不動産事業において前期に計上した大口売却益の反動減によるものだよ。」
春樹:「貸倒関連費用はどうなりますか?」
きらく:「貸倒関連費用は21億円減少する見込みだよ。
これは海外地域の米州事業における費用の減少や、航空事業において前期に計上した貸倒引当金の大口戻入の剥落によるものだよ」
大樹:「経費は増えるんですか?」
きらく:「そうだね。営業活動推進に伴う費用の増加で経費は57億円増加する見込みなんだ。」
直美:「特別損益はどうなりますか?」
きらく:「特別損益は146億円減少する見込みだね。これは不動産事業において前期に計上した一過性収益の剥落や、カスタマーソリューションなどにおいて前期に計上した政策保有株式等の売却益の反動減によるものなんだ。」
その他要因と総括
春樹:「その他の要因はありますか?」
きらく:「その他には、税金費用などが224億円増加する見込みだね。
これは利益の増加に伴う税金費用の増加や、前期に計上した税金費用の減額効果の剥落などによるものだよ。」
〇〇リスクには要注意 三菱HCキャピタルの事業リスク
景気動向と貸倒引当金
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの事業リスクについて話しましょう。」
春樹:「事業リスクって、どんなものがありますか?」
きらく:「まず、景気動向や金融情勢によって、企業の信用状況が悪化することがあるんだ。
これにより、不良債権が増加し、貸倒引当金の追加繰入が必要になる場合があるよ。
このような状況は、グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があるんだ。」
大樹:「景気が悪くなると、企業の信用も下がってしまうんですね。」
グローバルなビジネス展開とカントリーリスク
直美:「グローバルなビジネス展開においては、どんなリスクがありますか?」
きらく:「三菱HCキャピタルは、グローバルなビジネス展開を行っているから、取引先や投資先の国や地域における政治・経済状況によって損失を被るカントリーリスクを負っているんだ。」
春樹:「カントリーリスクって、国や地域の状況が直接影響するんですね。」
きらく:「その通り。
例えば、政治的不安定や経済危機が起こると、その国や地域でのビジネスに大きな影響を与えることがあるんだ。」
アセットの運用と収入の変動
大樹:「他にはどんなリスクがありますか?」
きらく:「三菱HCキャピタルは、国内外で一般的な動産に加えて、航空機などのグローバルアセットや建物などの不動産を保有し、オペレーティング・リースなどの形態でこれらを賃貸しているんだ。
しかし、アセットの運用や処分によって得られる収入が変動し、当該取引の採算に影響を及ぼす可能性があるんだ。」
直美:「つまり、リース収入が安定しないことがあるんですね。」
きらく:「そうだね。市場の状況やアセットの需要によって収入が変動するから、常に安定しているわけではないんだ。」
堅調成長!三菱HCキャピタルのEPSは前年同期比16.9%増
EPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株当たり純利益ともいわれます。
EPSからわかることは、企業の「収益力」と「成長性」の2つです。
数値が高いほど企業の収益力は高いと見ることができます。
また、同じ企業の当期EPSと前期以前のEPSを比較することで、企業が順調に成長しているか判断することもできます。
EPSと成長率の詳細
きらく:「今日は三菱HCキャピタルのEPS(1株当たり利益)とその成長率について話しましょう。」
きらく:「まず、2022年第2四半期のEPSは44.0円で、成長率は前年同期比で4.5%増だったんだ。2022年第3四半期は59.8円で成長率は13.3%増、2022年第4四半期は80.9円で成長率は16.9%増と、全体的に増加傾向が続いていたんだ。」
直美:「それは好調ですね。でも、2023年に入ってからはどうですか?」
きらく:「2023年第1四半期のEPSは24.4円で、成長率は9.4%増だったけど、2023年第2四半期では36.8円と成長率が-16.4%と減少に転じたんだ。
2023年第3四半期は56.2円で成長率は-6.0%の減少、2023年第4四半期は86.3円で成長率は6.7%の増加となっているよ。」
春樹:「2023年第2四半期と第3四半期では成長率がマイナスになっていますね。」
成長率の変動要因
きらく:「そうだね。成長率がマイナスになった要因はいくつか考えられるけど、例えば市場環境の変化や一時的なコスト増加などが影響している可能性があるんだ。」
大樹:「成長率が上下するのはよくあることなんですか?」
きらく:「そうだね。短期的な変動はよくあることだけど、長期的に見て成長しているかどうかが重要なんだ。」
売上高3.6%増!2023年も成長を続ける三菱HCキャピタル
売上高と成長率の詳細
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの売上高とその成長率について話しましょう。」
春樹:「売上高って、企業の総収入のことですよね?」
きらく:「そうだよ。売上高は企業の総収入を示す重要な指標なんだ。」
各四半期の売上高と成長率
大樹:「具体的な数字はどうなっているんですか?」
きらく:「まず、2022年第1四半期の売上高は4603億4700万円で、成長率は前年同期比で12.9%増だったんだ。
2022年第2四半期は4843億8500万円で成長率は13.8%増、2022年第3四半期は4657億400万円で成長率はマイナス2.9%減、2022年第4四半期は4857億5900万円で成長率は7.3%増だったよ。」
直美:「2022年の売上高は全体的に増加していたんですね。」
きらく:「その通り。次に2023年に入ってからの売上高を見てみよう。2023年第1四半期の売上高は4768億1400万円で、成長率は3.6%増だったんだ。
2023年第2四半期は4657億500万円で成長率はマイナス3.9%減、2023年第3四半期は4825億7800万円で成長率は3.6%増、2023年第4四半期は5254億8600万円で成長率は8.2%増だったよ。」
春樹:「2023年は成長率にかなり変動がありますね。」
成長率の変動要因
きらく:「そうだね。成長率が上下するのは、いくつかの要因が考えられる。例えば市場環境の変化や一時的なコスト増加、あるいは特定のプロジェクトの影響などがあるんだ。」
大樹:「成長率が減少している時期もあるけど、全体的には増加傾向ですね。」
「利益」は意見、「キャッシュ」は現実
損益計算書(PL)に記載される売上高などの「利益」は、本来であれば来期に立つ売上を、今期の売上として計上することや架空の売上を立てることで、意図的に「利益」を過大に見せること、いわゆる粉飾が可能であり、明らかな粉飾でない限り、このような粉飾を見抜くことは難しいと言われています。
他方、キャッシュフロー計算書(CF)に記載される営業キャッシュフローなどの「キャッシュ」は、実際にどれだけの現金が出入りしたのかを表し、意図的な調整をする余地がありません。
そのため、会計の世界では、『「利益」は意見、「キャッシュ」は現実』、または『キャッシュフローは嘘をつかない』とされています。
また、損益計算書では黒字にも関わらず、倒産してしまう「黒字倒産」の原因は、売上が発生しても、その入金、現金収入が大幅に遅れ、企業が現金不足に陥ることで起こるとされています。
そのため、企業の「利益」だけでなく、企業の「キャッシュ」を確認することが重要です。
三菱HCキャピタルの営業キャッシュフロー、驚きの変動と成長率!
営業キャッシュフローと成長率の詳細
きらく:「今日は三菱HCキャピタルの営業キャッシュフローとその成長率について話しましょう。」
大樹:「具体的な数字はどうなっているんですか?」
きらく:「まず、2024年3月期の営業キャッシュフローはマイナス491億2800万円で、前年同期比で205.1%の減少だったんだ。
2023年3月期は467億5200万円で、前年同期比で76.1%の減少、2022年3月期は1958億4500万円で、前年同期比で1.7%の減少だった。2021年3月期は1993億1400万円で、前年同期比で179%の増加だったんだ。」
直美:「2024年3月期は大きく減少しているんですね。」
成長率の変動要因
きらく:「そうだね。営業キャッシュフローの変動は、いくつかの要因が考えられる。例えば、大規模な設備投資や事業の変動、経済環境の変化などが影響するんだ。」
大樹:「キャッシュフローの増減にはさまざまな要因が関わっているんですね。」
ネットキャッシュ比率とは
ネットキャッシュ比率とは、資産総額に対する資金の豊富さを計る尺度です。
ネットキャッシュとネットキャッシュ比率の定義については、長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家、清原達郎氏のネットキャッシュ比率の定義を採用しています。
ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%-負債
ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ÷時価総額
ネットキャッシュ比率=(流動資産+投資有価証券×70%-負債)÷時価総額
ネットキャッシュ比率が1の企業については、「会社がただで買えるほど割安」であり、数字が大きいほど割安と判断できます。
また、清原氏曰く、ネットキャッシュ比率が1を超えている企業については、「ただで会社をもらった上で現金まで貰える」ほど割安だとされています。
より詳しい内容については、清原達郎氏の「わが投資術 市場は誰に微笑むか」をご覧ください。
ネットキャッシュ比率
きらく:「今日は三菱HCキャピタルのネットキャッシュ比率について話しましょう。」
三菱HCキャピタルのネットキャッシュ比率
春樹:「三菱HCキャピタルのネットキャッシュ比率はどうなっているんですか?」
きらく:「三菱HCキャピタルのネットキャッシュ比率は-2.05なんだ。」
大樹:「マイナスってどういうことですか?」
きらく:「ネットキャッシュ比率がマイナスというのは、負債が流動資産と投資有価証券の合計よりも多いことを示しているんだ。
つまり、資金の豊富さに対して負債が大きいということだね。
ただし、三菱HCキャピタルのような大企業の場合、事業の安定性や将来の成長性も考慮する必要がある。」
三菱HCキャピタルの株は買うべき?
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