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4年連続世界トップのトヨタ自動車は割安株であるという仮説

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最新の決算

世界新車販売台数について、4年連続で世界トップとなったトヨタ自動車が2024年2月6日に2024年第3四半期決算を発表しています。

24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比2.1倍の3兆9472億円に急拡大しました。

併せて、通期の同利益を従来予想の3兆9500億円から4兆5000億円(前期は2兆4513億円)に13.9%上方修正し、増益率が61.1%増から83.6%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしました。

直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終利益は前年同期比86.5%増の1兆3578億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の9.8%から14.0%に大幅改善しました。

豊田自動織機の不正に伴い、トヨタ自動車の国内工場が稼働停止するなど不正問題の影響で、業績見通しの下方修正などが懸念されていましたが、今回の決算では、逆に業績見通しの上方修正を行うなど、投資家にとってはポジティブなサプライズがあった決算でした。

トヨタ自動車は過小評価されているという仮説

そんなトヨタですが、PERやPBRの推移や業績の見通しをみると、市場によるトヨタ自動車の評価が実際の業績や潜在能力に比べて過小評価されているのではないかという仮説を立ててみました。

あくまでも仮説(ある現象を合理的に説明するために仮に立てる説)ですので、信じるか信じないかはあなた次第です

PERの分析

トヨタ自動車の2024年2月6日時点での予想PERは9.8倍と、過去1年間(11.3倍)、2年間(11.6倍)、3年間(11.7倍)の平均値、さらには全期間の平均値(12.1倍)を下回っています。

これは、トヨタ自動車の株価が利益に対して比較的低く評価されていることを意味します。

また、輸送用機器セクター(プライム市場)の加重平均PERが17.4倍であることを考慮すると、トヨタ自動車のPERは業界平均よりもかなり低いことが分かります。

PBRの考察

トヨタ自動車の2024年2月6日時点のPBRは1.35倍で、これは過去1年間(1.07倍)、2年間(1.07倍)、3年間(1.09倍)、全期間(1.05倍)の平均値を上回っています。

また、輸送用機器セクター(プライム市場)の加重平均PBRは1.2倍と、こちらも上回っています。

これは、市場がトヨタ自動車の資産価値を高く評価していることを示しています。

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総合的な分析

PERが低く、PBRが高いという状況は、市場が企業の短期的な成長よりも長期的な安定性や資産の強さに価値を見出していることを示唆している可能性があります。

このギャップは、トヨタの業績拡大やPERの改善による株価上昇余地があると考えられ、Value(割安)株投資の格好の銘柄となる可能性があります。

しかし、投資判断を行う前には、業界動向、経済環境、過去の業績など、さらに広範な分析が必要です

前回のトヨタの決算と財務諸表を解説した記事のURLを、下記に記載していますので、興味がある方はご覧ください。

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