C3.aiの最新動向:決算結果と今後の成長戦略
C3.aiは、企業向けのAIソフトウェアを提供する企業として、次世代の技術革新をリードしています。
あなたが個別株投資を行っているなら、この情報は非常に重要です。
C3.aiは、エクソンモービルやAPモラー・マースク、ゼネラルミルズなどの大手企業と契約を結び、業界のリーダーとしての地位を確立しています。
最新の決算では、EPSが予想のマイナス0.3ドルに対し、実際はマイナス0.11ドルで予想を大幅に上回り、四半期売上高も前年同期比で約19.58%増加しています。
これは、C3.aiが成長軌道に乗っていることを示しており、将来的な株価上昇の可能性を秘めています。
特に注目すべきは、C3.aiのAIソリューションが多様な業界で導入できる点です。
例えば、C3 AI Ex Machinaはデータサイエンスの知識がなくても、ビジネスアナリストがデータを分析し、AIモデルを作成できるツールとして、業務効率を飛躍的に向上させます。
さらに、AI市場の拡大に伴い、C3.aiの市場機会は広がっています。
特にエンタープライズAIアプリケーションの導入が進んでおり、19の業界に展開しています。
これにより、C3.aiは長期的な成長ポテンシャルを秘めています。
個別株投資を行っているあなたにとって、この情報は投資判断に直接影響を与える重要な要素となります。
C3.aiの成長性と市場での位置付けを理解し、適切な投資判断を行うために、これから解説する情報をご活用ください。
C3.ai(AI)
C3.aiは、企業向けのAIソフトウェアを開発している会社です。
C3.aiのソフトウェアを使うと、企業はAIアプリケーションを簡単に作ったり、運用することができます。
主な製品には、C3 AIアプリケーションプラットフォーム、C3 AIアプリケーション、C3ジェネレーティブAIプロダクトスイート、C3 AI Ex Machinaがあります。
C3 AIアプリケーションプラットフォームは、どんな企業でもAIアプリを作って運用できるように設計されたアプリケーション開発プラットフォームです。
また、C3 AIアプリケーションは、特定の業界や用途に合わせたAIソリューションで、C3 AIの顧客はすぐにアプリケーション使用することができます。
C3 AI Ex Machinaは、データサイエンスの知識がなくても、ビジネスアナリストがデータを分析したり、AIモデルを作ったりできるツールです。
基本情報はこちらの表のとおりです。
株価のチャート
株価のチャートは、こちらのとおりです。
過去1年間の株価は、マイナス14.83%となっています。
最新の決算
C3.aiは、2024年5月30日に決算を発表しています。
EPSについては、アナリスト予想マイナス0.3ドルに対して、結果マイナス0.11ドルで、アナリスト予想を上回りました。
四半期の売上高については、アナリスト予想7160万ドルに対して、結果約7236万ドル、前年同期比約19.58%増で、アナリスト予想を上回りました。
2024年第4四半期業績のハイライト
24年度、全受注の 88% はソフトウェア販売で、残りの 12% はプラットフォームサービスの提供でした。
24年度、同社は123件の試験運用(前年比151%増)を含む191件の契約(前年比52%増)を結びました。
また、24年度第4四半期には、エクソンモービル、APモラー・マースク、ゼネラルミルズなどの顧客企業と契約を結びました。
24年度第4四半期には34件の新規試験運用を含む47件の契約を締結し、多様な業界への展開を続けています。
経営陣の主なコメント
「我々は順調な四半期を終え、C3 AIにとって成功した年を締めくくりました。これは5四半期連続で売上が急増した結果です。第4四半期の収益は前年同期比20%増の86.6百万ドルとなり、ガイダンスの上限を超えました。さらに、年間収益は16%増の310.6百万ドルに達し、これもガイダンスの上限を超えました」と、C3 AIのCEO兼会長であるシーベル氏は述べました。
また、同氏は「企業向けAIの需要は増加しています。その結果、エンタープライズAI市場での競争上の優位性を持つ我々はこれをうまく活かしています。我々はエンタープライズAIアプリケーションを19の業界に導入し、市場の多様性を高めています。また、年間の政府向け売上は100%以上増加しました。生成AIアプリケーションへの関心は驚異的です。」とコメントしています。
直近4回分の決算のサプライズ率
EPS
2024年第1四半期から2024年第4四半期までのEPSについては、全ての四半期で、アナリスト予想を上回っています。
アナリスト予想を何パーセント上回ったかを示すサプライズ率については、過去4四半期の平均は48.51%となっています。
売上高
2024年第1四半期から2024年第4四半期までの売上高については、3つの四半期で、アナリスト予想を上回っています。
アナリスト予想を何パーセント上回ったかを示すサプライズ率については、過去4四半期の平均は1.29%となっています。
EPS
EPSとは、「Earnings Per Share」の略で、1株当たり純利益ともいわれます。
EPSからわかることは、企業の「収益力」と「成長性」の2つです。
数値が高いほど企業の収益力は高いと見ることができます。
また、同じ企業の当期EPSと前期以前のEPSを比較することで、企業が順調に成長しているか判断することもできます。
C3 AIのEPSは、2023年に大きなマイナス成長を経験しましたが、2024年第1四半期に17.6%の成長を記録し、一部回復が見られます。ただし、その後の四半期では成長率が再び低下しています。
売上高の推移
C3 AIの売上高は、2023年に一時的に減少しましたが、2024年には再び増加傾向にあります。2024年第1四半期から第4四半期にかけて、成長率は10.8%から20.8%に達し、安定した成長を示しています。
「利益」は意見、「キャッシュ」は現実
損益計算書(PL)に記載される売上高などの「利益」は、本来であれば来期に立つ売上を、今期の売上として計上することや架空の売上を立てることで、意図的に「利益」を過大に見せること、いわゆる粉飾が可能であり、明らかな粉飾でない限り、このような粉飾を見抜くことは難しいと言われています。
他方、キャッシュフロー計算書(CF)に記載される営業キャッシュフローなどの「キャッシュ」は、実際にどれだけの現金が出入りしたのかを表し、意図的な調整をする余地がありません。
そのため、会計の世界では、『「利益」は意見、「キャッシュ」は現実』、または『キャッシュフローは嘘をつかない』とされています。
また、損益計算書では黒字にも関わらず、倒産してしまう「黒字倒産」の原因は、売上が発生しても、その入金、現金収入が大幅に遅れ、企業が現金不足に陥ることで起こるとされています。
そのため、企業の「利益」だけでなく、企業の「キャッシュ」を確認することが重要です。
営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは、企業の営業活動で得られた現金収入です。
C3 AIの営業キャッシュフローは、2022年と2023年に大幅な減少を見せましたが、2024年にはマイナス6200万ドルと改善し、前年同期比で46.6%の成長を記録しました。これは、キャッシュフロー状況の改善を示しています。
ネットキャッシュ比率とは
ネットキャッシュ比率とは、資産総額に対する資金の豊富さを計る尺度です。
ネットキャッシュとネットキャッシュ比率の定義については、長者番付1位となった伝説のサラリーマン投資家、清原達郎氏のネットキャッシュ比率の定義を採用しています。
ネットキャッシュ=流動資産+投資有価証券×70%-負債
ネットキャッシュ比率=ネットキャッシュ÷時価総額
ネットキャッシュ比率=(流動資産+投資有価証券×70%-負債)÷時価総額
ネットキャッシュ比率が1の企業については、「会社がただで買えるほど割安」であり、数字が大きいほど割安と判断できます。
また、清原氏曰く、ネットキャッシュ比率が1を超えている企業については、「ただで会社をもらった上で現金まで貰える」ほど割安だとされています。
より詳しい内容については、清原達郎氏の「わが投資術 市場は誰に微笑むか」をご覧ください。
ネットキャッシュ比率
ネットキャッシュ比率は企業の資金豊富さを示し、1以上なら割安とされます。
C3 AIのネットキャッシュ比率は0.21であり、資産に対する負債の比率が高く、割安と評価される基準には達していません。
これは、資産と負債のバランスが取れているものの、特に資金が豊富ではないことを示しています。
投資判断
それでは、C3 AIの投資判断を行いたいと思いますが、続きの内容については、youtubeのメンバーシップの限定動画かnoteの有料記事となります。
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