米国株(US STOCK)

NVIDIA 最新決算(Q2-2023)&財務分析レビュー(8/31/2023)

【こんな疑問やお悩みに答えます】

NVDA(エヌビディア)の株を持っているけど、このまま持ちつづけて大丈夫だろうか?

最近、Chat GPTとか、AI(人工知能)が話題だし、何かAI関連の株を買ってみたいけど、どの株がいいのだろう?

今回は、こういった疑問やお困りに答えるべく、ティッカーシンボルNVDA、「一生一緒にエヌビディア」でお馴染みのエヌビディアについて、同業他社のINTEL、AMDの業績と比較しながら、財務分析を行っていきます。

このブログでは、皆さんが自身の判断で株式投資を行えるよう、現在の株価が割安かどうか、企業の業績、成長性や財務状況等についての情報を発信していますので、左下の赤いベルの購読ボタンを押していただければ嬉しいです。

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【株を買う前に必ず確認したい13項目】

株を買う時、皆さんはどんな理由又は基準で株を買っていますか?

筆者は、購入を検討している株について、必ず以下の記事の13項目を4点から1点で採点し、その合計点をS、A、B、Cにランク付けした上で、購入するのかを判断しています。

【結論:NVIDIAの評価】

早速結論です。

NVIDIAの上記13項目の総合点は、52点中43点で、S評価としました。

なお、13項目を割安性や成長性などの5つの指標に分類し、指標ごとに、

最大合計点数の80%以上:4

最大合計点数の60%以上:3

最大合計点数の40%以上:2

それ以下:1

として点数を付けると、

  • 割安性:2
  • 成長性:4
  • 効率性:4
  • 収益性:3
  • 財務安定性:3

となります。 

下記の表は各指標をSからCで評価した場合の結果を表しています。

【ご自身でも採点してみてください】

 下記の表は、13項目の評価結果を表しています。

この評価については、人によって異なる場合もあるため、これからお見せするデータなどを参考に、ご自身で採点することをオススメします。   

【NVDAは、何の会社?】

NVIDIAは、コンピュータやゲームに使われる重要な技術を開発している会社です。

彼らは主に「GPU(グラフィックスカード、ビデオカード、グラフィックボード)」と呼ばれる特別なコンピュータパーツを作っています。

GPU

GPUは、コンピュータやゲーム機の中に取り付けられるもので、美しい画像や動画を表示するのに役立ちます。

また、NVIDIAは、GPUだけでなく、Chat GPT等に代表される人工知能(AI)にも関わっています。

つまり、NVIDIAはコンピュータやゲームに関する重要な技術を開発する会社であり、グラフィックスや人工知能などの分野で影響力を持っています。

【NVDA(エヌビディア) 2023年第2四半期決算の結果】

2023年8月にNVDA(エヌビディア)は第2四半期決算を発表しており、

・第2四半期のEPSは、アナリスト予想2.07ドルに対し、結果2.70ドル

アナリスト予想クリア(〇)

・売上高は、アナリスト予想110.4億ドルに対し、結果135.07億ドル

アナリスト予想をクリア(〇)

・売上高成長率は、前年同期比101.5%

という結果でした。EPSと売上高については、アナリスト予想を超えており、前年同期比で見た売上高成長率は、101.5%で、今期は大きく成長しています。

【PER】

PERは、現在の株価が割高かどうかを判断する指標です。

2023年8月31日時点のNVDA(エヌビディア)のPERについては、下記のとおりです。

  • 過去3年間の平均PER: 103.47倍
  • 過去3年間の平均株価(EPS4.14で算出): 428.37ドル
  • 過去1年間(TTM)の平均PER:122.88倍
  • 過去1年間の平均株価(EPS4.14で算出):508.72ドル
  • 現在(8/31/2023)のPER:119.22倍
  • 現在の株価:493.55ドル

となっています。 8月31日時点のPERは、過去3年間の平均を上回っていますが、過去1年間(TTM)の平均PERは下回っています。

【売上高(四半期ごと)】

四半期ごとの売上高については、2022年第1四半期以降減少傾向が続いていましたが、今期は、135億700万ドルとなり、過去8四半期で最も高い売上高となりました。

 

売上高成長率については、2022年第3四半期以降、3期連続でマイナス成長となっていましたが、今期の前年同期比で見た成長率については、101.5%となり、過去8四半期で最も高い成長率になりました。

また、NVIDIAと同じ半導体関連銘柄であるINTEL、AMDの売上高成長率と比較すると、2023年第1四半期は、3社横並びでしたが、今期はNVIDIAが頭一つ抜けています。

 

【売上高(TTM)】

直近12ヶ月間の売上高についても、2022年第1四半期以降減少傾向が続いていましたが、今期は、326億8100万ドルとなり、過去8四半期で最も高い売上高となりました。

なお、TTMは、Trailing Twelve Months(過去12か月)の略称です。

TTMは、最新の四半期報告や年次報告のデータを使って計算され、直近の12か月間のデータを反映しています。

TTMの利点は、単一の四半期や年次データでは確認できない、より長期的で、かつ、直近の企業業績のトレンドや傾向を把握することができる点です。

また、直近12か月間のデータを反映しているため、季節性や一時的な特殊事情が指標に影響を与える可能性を軽減し、より総合的な評価を行うことができます。

売上高成長率については、前期はマイナス成長でしたが、今期は9.9%となり持ち直しています。

同業他社との比較については、過去7四半期連続、成長率でAMDに負けていましたが、今期はNVIDIAが三社の中で一番高い成長率となりました。

【営業利益(四半期ごと)】

営業利益は、販売された商品やサービスから得られる収益から、商品の製造費や販売費などの直接的なコストを差し引いた利益です。

営業利益は以下のように計算されます。

営業利益=売上高-営業費用

四半期ごとの営業利益については、過去7四半期の最高額は、29億7000万ドルでしたが、今期は68億ドルとなり、断トツで過去8四半期最高額となりました。

成長率についても、過去7四半期で最も高い成長率は、2021年第4四半期の前年同期比97.1%でしたが、今期は前年同期比1262.7%の成長となり、こちらも断トツで過去8四半期最高の成長率となりました。

同業他社との比較については、今期は三社の中で唯一のプラスの成長率となりました。 

【営業利益(TTM)】

直近12ヶ月間の営業利益については、今期は、107億9700万ドルとなり、過去8四半期最高額でした。 

成長率については、3四半期連続でマイナス成長でしたが、今期は34.8%のプラス成長となり、持ち直しています。 

同業他社との比較については、今期は三社の中で唯一のプラス成長率となりました。

【営業利益率(四半期ごと)】

売上高に占める営業利益の割合を示した四半期ごとの営業利益率については、今期は50.34%で、驚異的な営業利益率をたたき出しています。

また、同業他社との比較については、NVIDIAが他社を圧倒しています。 

【営業利益率(TTM)】

直近12ヶ月の営業利益率については、今期は33.04%となっています。 

また、同業他社との比較については、NVIDIAの営業利益率が他社に比べて頭一つ抜け出しています。        

【純利益(四半期ごと)】

純利益は、収益から、人件費、広告費や税金などの関連する全ての費用や経費を差し引いた利益です。

純利益は以下のように計算されます。

純利益=売上高-総費用

 四半期ごとの純利益については、過去7四半期の最高額は、30億300万ドルでしたが、今期は61億8800万ドルとなり、断トツで過去8四半期最高額となりました。

成長率についても、過去7四半期で最も高い成長率は、前年同期比106.1%でしたが、今期は前年同期比843.3%の成長となり、こちらも断トツで過去8四半期最高の成長率となりました。 

同業他社との比較については、今期のINTELの前年同期比426.2%成長も素晴らしいですが、同業三社の比較では、今期はNVIDIAが他社を圧倒しています。

【純利益(TTM)】

直近12ヶ月間の純利益については、今期は、103億2500万ドルとなり、過去8四半期最高額でした。

 

成長率については、3四半期連続でマイナス成長が続いていましたが、今期は33.4%のプラス成長となり、持ち直しています。 

同業他社との比較については、今期は三社の中で唯一のプラス成長率となりました。 

【純利益率(四半期ごと)】

売上高に占める純利益の割合を示した四半期ごとの純利益率については、今期は45.81%で、過去8四半期で一番高い純利益率となりました。

また、同業他社との比較については、NVIDIAの純利益率が他社に比べて頭一つ抜け出しています。  

【純利益率(TTM)】

直近12ヶ月の純利益率については、今期は31.59%となっています。 

また、同業他社との比較については、NVIDIAの純利益率が他社に比べて頭一つ抜け出しています。  

【営業キャッシュフロー(四半期ごと)】

営業キャッシュフローは、企業の営業活動から発生した現金収入です。

営業キャッシュフローは、以下の計算式で求めることができます。

営業キャッシュフロー = 純利益 + 減価償却費用 + 営業活動による変動項目

減価償却費用は、会社が資産(例:機械や建物)の価値が減少することを考慮し、毎年の経費として計上する金額です。

営業活動による変動項目には、売掛金や買掛金の変動、棚卸資産の増減、税金や利息の支払いなどが含まれます。これらは会社の営業活動に直接関連する現金の動きを示します。

営業キャッシュフローを求めることで、会社の営業活動によって現金がどのように動いているかを把握することができます。

営業キャッシュフローがプラスの値となる場合は、営業活動によって現金が増加していると判断できます。

他方、営業キャッシュフローがマイナスとなる場合は、営業活動によって現金が減少していると判断できます。 

四半期ごとの営業キャッシュフローについては、過去7四半期の最高額は、30億3300万ドルでしたが、今期は63億4800万ドルとなり、断トツで過去8四半期最高額となりました。 

成長率についても、過去7四半期で最も高い成長率は、前年同期比68.2%でしたが、今期は前年同期比399.8%の成長となり、こちらも断トツで過去8四半期最高の成長率となりました。 

同業他社との比較については、今期のINTELの前年同期比247.1%成長も素晴らしいですが、同業三社の比較では、今期はNVIDIAが他社を圧倒しています

【営業キャッシュフロー(TTM)】

直近12ヶ月間の営業キャッシュフローについては、今期は、118億9900万ドルとなり、過去8四半期最高額でした。 

成長率については、4四半期連続でマイナス成長でしたが、今期は過去8四半期最高の57.5%のプラス成長となり、持ち直しています。 

同業他社との比較については、今期は三社の中で唯一のプラス成長率となりました。 

【営業キャッシュフローマージン(四半期ごと)】

売上高に占める営業キャッシュフローの割合を示した四半期ごとの営業キャッシュフローマージンについては、今期は47.00%で、過去8四半期で一番高い営業キャッシュフローマージンとなりました。

また、同業他社との比較については、NVIDIAの営業キャッシュフローマージンが他社に比べて頭一つ抜け出しています。

なお、「MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法」によると、営業キャッシュフローマージンは、理想として15%から35%程度あると素晴らしいとされています。

【営業キャッシュフローマージン(TTM)】

直近12ヶ月の営業キャッシュフローマージンについては、今期は36.41%となり、過去8四半期で一番高い営業キャッシュフローマージンとなりました。 

また、同業他社との比較については、NVIDIAの営業キャッシュフローマージンが他社に比べて頭一つ抜け出しています。 

【ROA(四半期ごと)】

ROA(Return on Assets)は、会社が持っている資産(お金や物、建物、機械など)を使ってどれだけ利益を上げているかを表す指標です。

ROAの数値が高ければ、その会社が総資産を効率的に活用して利益をあげているということになります。 

ROAは、以下の式で求められます。

ROA=純利益÷総資産 

四半期ごとのROAについては、今期は12.49%となり、過去8四半期で一番高いROAとなりました。 

また、同業他社との比較については、NVIDIAのROAが他社に比べて頭一つ抜け出しています。 

【アクルアール(四半期ごと)】

アクルアールは、会計上の利益である純利益と現金収入である営業キャッシュフローの差額です。

アクルアールは、以下の計算式で求めることができます。

アクルアール=純利益- 特別損益-営業キャッシュフロー

特別損益は、特別な事情により発生した一時的な損益のため、純利益から除くこととなっています。

アクルアールの値がマイナスとなる企業は、現金収入を伴った質の高い利益を生み出していると判断されます。

一方で、アクルアールの値がプラスとなる企業は、会計上の利益に対して実際の現金収入が少なく、現金収入を伴わない質の低い利益しか生み出せていないと判断されます。

なお、株式投資をするなら必ず知っておきたいアクルアールなどの基本的な会計知識については、「たった10日で決算書がプロ並みに読めるようになる! 会計の教室」という本で、会計初心者向けに分かりやすく解説されていますので、より詳しい内容を勉強したい方はそちらをご覧ください。

 四半期ごとのアクルアールについては、今期はマイナス1億6000万ドルとなり、現金収入を伴った質の高い利益を生み出せています。

【自己株式調整済み負債比率(四半期ごと)】

自己株式調整済み負債比率は、企業の抱える負債が純資産(自己株式を除く)に対してどれだけの比率を占めているのかを表す指標です。

自己株式調整済み負債比率は次のように求めます。

自己株式調整済み負債比率 = 負債 ÷ (純資産 - 自己株式)

純資産から自己株式を引いた値で負債を割ると求めることができます。

純資産は、企業の総資産から総負債を差し引いた値を表します。

自己株式は、企業の株主が出資した資本のことです。株主は企業の一部を所有しており、企業の成長や利益に期待してお金を出しています。

負債は、企業が他の人や会社から借りたお金です。この借金は、返済しなければならない義務があります。

純資産は自社株買いによって操作されやすいため、その影響を排除し、企業の負債と資本の関係を正確に計算することを目的として、純資産から自己株式を差し引くことで、株主の出資分を考慮せずに負債比率を計算することができます。

これにより、企業の実際の負債の割合を正確に評価できます。

「史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力」によると、自己株式調整済み負債比率が0.80を切ることが望ましいとアメリカの著名な投資家である、ウォーレン・バフェットは言います。

今期の自己株式調整済み負債比率は、0.80となり、もう少しでウォーレン・バフェットが基準とする0.80を下回りそうです。

NVIDIAについては、過去5四半期で0.80を下回ったことはありませんが、2022年第3四半期以降、自己株式調整済み負債比率が低下しており、順調に財務の健全化が図られています。

【固定長期適合率(四半期ごと)】

固定長期適合率は、企業の長期的な財務安定性を示す指標です。

固定長期適合率は、以下の計算式で求められます。

固定長期適合率=固定資産÷(純資産+固定負債)

固定長期適合率が100%未満であれば、会社が保有している固定資産は、純資産返や返済期限が1年以上先の固定負債(長期借入)といった安定した資金で調達されたものと判断できます。

そのため、固定長期適合率が100%未満の企業については、仮に予想外の支出や損失が発生しても、直ちに資金繰りを心配する必要性が少ない安定した財務状況であると判断できます。

一方で、固定長期適合率が100%以上の企業については、1年以内に返済しなければならない流動負債(短期借入)を用いて、長期間使用する予定の固定資産を調達しており、財務的な安定性が低いと判断することができます。

なんだか難しいという方は、とりあえず固定長期適合率が100%未満であれば、その企業は安定した財務状況の可能性があると理解していだければOKです。

今期の固定長期適合率は、52.93%であり、安定した財務状況であることが確認できます。

【分析して欲しい米国株・日本株のリクエストを受け付けています】

最後までお読みいただきありがとうございました。

もし、この米国株・日本株を財務分析して欲しいなど、リクエストがあれば、コメント欄などで教えていただければ幸いです。

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